運命の100万円
[求めていたもの](1/4)
東京に戻って来ること。
親元を再び離れること。
自分の稼ぎでしっかり生活すること。
彼との再会。
私が求めていたものはほとんど揃っていた。
だけど、いまだに消えない夢だけは叶っていなかった。
小さい頃からあこがれていた、世界に通用するような輝かしい舞台に立つこと。
年齢的に、今追い込まないと遅いのかもしれない。
むしろすでに遅いのかもしれない。
だけど諦めきれなかった。
だけど、もう私には動き始める労力は残っていなかった。
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