好きになられても
《それから…(1/5)》
外は雨が止んでいて、晴れていた。
俺はとにかく走った。
由季路先輩ん家から俺ん家の道は分かんないから、とにかく来た道を戻って学校へと向かう。
黒瀬、まだ学校に居ないかな…?
って、居る訳無いし、あんな事があったんだ、会いたくない。
携帯を開くと、受信メールは数えきれないくらいあって、不在着信は30件。
全部黒瀬からだった。
「黒瀬…っ」
会いたい。会いたい。会いたい。
そんな事を考えてたら、自然と涙が出てきた。
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