いざ一人になってみるとかやっぱり辛いものがある。
「とりあえず、片付けよう。」
本を壁の片隅に並べたり、廊下を雑巾で拭いたりしているうちに、だんだんくらくなってきた。
腕時計を見ると四時半。
「うわぁ、もうこんな時間だ。暗くなってしまう前に家のなか見てみよう。」
廊下の突き当りの台所にいくと、立花さんが言った通り、割と新しいシンクだった。
でも、床は廊下同様ギシギシいう。
「うーん、床が板張りだから、ちょっと冷えるなぁ。」
台所にはテーブルと椅子がひとつずつ置いてある。
(これも立花さんが運んでくれたのかな?)