愛してる。


続編 (1/27)










目に映るのは、大好きな…心から愛しいと思える妻___真由美の姿。




そんな真由美が、ベッドに横になって寝ている。



ただ寝ているだけじゃなくて…、誰か知らない男に寄り添うようにして。




何故か逆光でその男の姿は見えない。




動こうとしても、身体は動かない。



と言うかその場面をカメラのレンズ越しに見ているみたいな。


どことなく違和感があって、自分の目線じゃないほどの高さから見下ろすようにその寝姿が見えている。




すると、ふと、真由美の口が動いた。





「___、愛してる…」




多分、寝言だろう。



そいつの名前はよく聞こえなかったけど、ありえないほど胸が痛くなるのを感じた。



浮気?なに、それ。




考えるのをやめて目を閉じる。




「___っ、__早っ!千早!」




大きな声が耳に届いて、パッと目をあけると真由美が心配そうに俺の顔を覗き込んでいた。





「大丈夫?うなされてたけど…」





…さっきのは、夢?



尋常じゃない位の汗が流れていて、着ていたシャツが身体に纏わり付いて気持ち悪い。




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