怖い話だが笑える事件簿
[怖い話なのに笑える](1/59)

ここは、スマホから更新しますぜ。



んー……何があったかなと思い出しつつ。



やべーなおい、って思ったのは、やっぱり幼なじみどもが車の免許をとってからだろうか。


某区の通学路で事故があり、通学中のお子さんが亡くなったのだとか。

その時期はわからないけれど、標識の男の子の首が、何度かえても体から離れるのだという。


そこに、ドライブと称して連れて行かれたわけ。


いつもは起きている時間帯なのになぜか眠くなって、行き先も知らないからフツーに寝ていた私が、突如目を開け、


『頭が痛いよぅ』


と甘えた声で言った。


ちなみに、そのときの私は完全に起きていたにもかかわらず、勝手に口が動いた。


別に頭は痛くもなんともないのに。



問題の標識は、見間違いでもなんでもなく、本当に頭と胴体が離れていた。



「止まらないで直進して。うしろに車はいないから、バックミラーは見ないで、とにかく直進」


運転している幼なじみにそう告げ、私だけうしろを見ていた。


後続車がいて事故ったらシャレにならんから。


ランドセルを背負った男の子が、道路の中央にいた。


『シネバヨカッタノニ』


そう言って、ケタケタケタケタという笑い声が車内に響く。


それを聞いていたのは、運転していた幼なじみと私だけ。


幼なじみは、それ以降、どんなに職場への近道でもそこは通らないらしい。


その場所で本当に死亡事故があったのかは知らない。


でも、間違いなく、ランドセルの男の子が車道の真ん中にいた。




夜中0時ころの話。




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