浮気なんて許さないから

復讐 (1/85)






私は隼の家へと
向かっていた。


昨日監視カメラで撮った
映像を録画したDVDを
持って。
もちろん証拠のものと
してね。





浮気をした隼には
たっぷりお仕置きしなくちゃね?











ピンポーン




ガチャ


「はい。どちらさ……沙羅!?」


「急にきてごめんね。」


「いや、大丈夫だけど。
どうしたの?連絡もなしに
急に来て。」


「ちょっとね。とりあえず
あがっていい?」


「あ、あぁ。どーぞ。」


「おじゃましまーす。」




私は隼の家に上がり
ソファーに座った。





「…なんか飲む?」


「いらない。」


「…わかった。」



「………じゅーんくーん?」


「な、なに急に。」


怪しげな笑顔を
浮かべる私に
隼は少し恐怖を覚えたのか
震えた口調で聞いてきた。



「隼さぁ、浮気してないって
言ったよね?それほんとーかなー?」



「ほ、ほん…ほんと…うだよ。」


「クスッ。」


「な、なに笑ってんだよ沙羅。」


「隼、その言葉覚えててね?」


「な、に?」


「隼にねー、聞きたいことあるの。」



「なんだよ。」


「友香ってだぁれー?」



友香という女の名前を
出した途端
隼は全身が石になったかの
ように固まった。


顔は青ざめ


動揺を隠しきれない


様子。




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