嘘をつく女 嘘をつかれる女
[ミキ9 危機を迎える女](1/4)
(結局、これは避けて通れない道なのね…)



ミキは、向井に聞こえないように小さくため息をついて、助手席に乗りこんだ。



(それにしても家まで送らせろって…。
どういうつもり?

いもいない夫と子供にでも会うつもりなわけ?)


ミキは不安でいっぱいになった。


(大体、家を教えたら、こいつストーカーにでもなりかねないわよね)

もとより、本当の自宅を教える気はない。



ミキが示した道は、同僚のユキの家へ向かっていた。




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