嘘をつく女 嘘をつかれる女
[ミキ8 最後の嘘をつく女](1/7)
翌日、フラフラになりながら、ナミの元へ行った。




もう辞めよう。


借金も返せたし、これ以上やる必要はない。






「何バカなこと言ってんの?」

ナミは笑って一蹴した。


「一回危ない目にあったくらいで辞めるなんて冗談じゃない。

そういうバカな女が多いから手伝ってくれって言ったんだけど。

なんでわかんないかなあ」

そう言って、ナミはまた向井の元へ行くよう指示した。





向井は今日も、ミキを指名している。

「嫌ならお得意の嘘でどうにか断れば!

その代わりアンタの取り分減らすけどね」


ナミに強引に背中を押され、向井との待ち合わせ場所へ、渋々向かった。




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