宝石の数だけ死体がある.
[第1章【壹】 シュムック.](1/9)

コツコツコツコツ.

足音が聞こえた。
階段を降りてくるように規則的に鳴り響く音。それが近づいてくる。

コツ と今までで一番大きな音が鳴り私の前でとまる。そこから多分数秒たった。たった数秒だけだと思うが……私にはとても長い時間に感じられた。
そろそろ動かないとな と思い目を開けると酷くご立腹な顔をしている薄ピンク色のフワフワとした髪の毛の女の子が私の顔を覗いていた。私と目が合うとその女の子は私が座っていたイスをいきなり蹴り飛ばした。

ガタンッ!!

「ってぇ!酷くないですか!?リンネット!」

私がリンネットと呼んだ女の子はコツコツと足音を立てながら、
飛ばされ座り込んでいる私に近づくと

『サペンテがわたしをほったらかしにして地下で寝るからよ!』

と不満げな声で叫んだ。

『大体!今夜私の可愛いペットを調教出来るんだから!……今夜の準備をしに地下に行ったのかと思って探しに来てみればサペンテは寝てるし……』

「いやぁ。眠くてね…。あれ、薬の調合は終わったの?」

『あ。うん。終わったわよ?』

「了解。今日はどこに暴れに行くんだっけか?」

『今日は敵対マフィアの抹殺よ。覚えときなさいよ。』

「あー。そっか…って事は“獲物”が沢山居るのか…」

想像するだけでニヤニヤできる。
久しぶりに獲物を“狩れる”のだから。




気づいている人もいるのではないのか?そう。私サペンテとリンネッドは殺し屋……いや。
マフィアなのだ。
メンバー、たった“2人”の。

シュムックファミリー。

ダブルボスの

サペンテリンネッド



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