蝶の羽根
[ネオン蝶](2/7)
 
 この街におおよそ不似合いな朝の光が射し込む頃、ネオンの蝶達に散々翻弄された男達がゾンビのようになって帰路に着く。

キャバクラのボーイ兼用心棒の龍吾(りゅうご)は、店の女の子達を見送る。


「りゅうチャーン。
あたし達の誰か選んでぇ」


キャバ嬢達がキャアキャアと龍吾に甘えた声を掛けた。


「ばーか。
店の女に手ぇ出したらセイジさんに東京湾に沈められるわ」


龍吾は、やだーマジー!?と笑う彼女達を軽くあしらい大通りでタクシーに乗せ、店の前に戻るとタバコに火を点けた。

くゆる煙に目を細めた時、彼は道端で朝日を反射しキラリと光る物に気が付く。

 

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