孤高の女〜悲恋詩〜
[雲外蒼天](1/16)


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーー



私が宙人との間にあった出来事を、誰かに詳しく話したのは初めてだった。




思い出したくなくて、制御してた部分はあると思う。




だけど、今はもう振り返っても臆さないから大丈夫。





これを聞いた敦や真帆ちゃんは辛そうな顔をするだけで、何も言葉を発しない。




「そんなことがあったけど、もう気にしてないよ。お陰で新たな出逢いもあったわけだし。」



そう言って、こちらに耳を傾けていたであろうジョーくんの方をチラッと見る。




「っ!」



目が合うと、少し大きく目を見開き、焦った表情に変わる。




そんなに慌てなくてもいいのに。





「大丈夫。お前いいやつだし、ちゃんと幸せにしてくれるやつがいるよ。」



「うん。例の彼らだって例外じゃないと思うよ。」



二人もジョーくんの方へ視線を移す。




すると、マスターに背中を押され、こっちに向かって来た。











- 142 -

前n[*][#]次n
/243 n

⇒しおり挿入


⇒作品?レビュー
⇒モバスペ?Book?

[編集]

[←戻る]