『鶯』と呼ばれた日から…参
[身請け](1/7)
*天遊







早く仕事を片付けてよかった。








危うく飛龍にこの子を取られるところだったよ。








「鶯、僕が身請けする。だから僕の猫になって?」








飛龍の猫になったら僕は暴れまわるかもしれない。







「兄様、鶯は『僕、手が滑って弟を殺めてしまいそうなんだ。僕がそんなことしていいの?鶯の大好きな大好きな飛龍を手にかけても、いいの?』







脅しと言えばそうなる。







鶯が本気で怖がってるのも分かってる。





そんな事をしてまでも僕はこの猫が欲しかった。





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