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[story＊３](1/17)

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story＊３



ココとあたしの間に“新しいヤクソク”ができてから、あたしたちは“入れ代わり”をしなくなった。

小学生のころから続けてきた“入れ代わり”

ココ以外に、長い時間行動を共にする特定の人ができるのは久々だった。

毎日ココと一緒食べていたお昼は、水曜日だけになった。


「最近、美々よく教室いるよね。あたしなんか嬉しいや！」


あたしの隣で奈実がボソッと呟いた。


「ココと、お互い高校生活楽しむことに決めたんだ」


「そうだよ！美々、いっつも心々ちゃんといるんだもん！双子っていいよね、ちょっと心々ちゃんに妬いちゃう」


奈実は少し首を傾けて「あたしと一緒に３組で思い出つくろう」と微笑んだ。

奈実みたいな友達も、一カ所にとどまる学校生活も悪くはないなと思った。


「美々、次遠足の打ち合わせ！翔太と優斗んとこいこっ！」


実奈が勢いよく立ち上がるから、あたしはなんだかおかしくて笑った。


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