標的確定

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いつも通りのつまらない毎日になるはずだった次の日、あたしは行動に出た。
さりげなく微笑んでみたり、小さく手を振ってみたり、挨拶してみたり。東條隆はあたしの少し特別だ思って自惚れているのかしら。想像すると笑えてくる。

まぁ当然の結果よね。
憧れの存在が自分に気があるかのように振る舞うんだもの。それがあたしの狙いでもあるから、むしろ喜ぶべきことかも。

あーあ漓歌。可哀想。あなたの彼氏は貴女のこと、それほど好きでもないみたい。
愛だの恋だの、所詮空虚な幻影なのよ。


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□栞

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