馬鹿らしい毎日

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響く足音、笑い声。ざわざわと騒がしい廊下はあたしの回りだけ空気が違う。皆があたしを見た瞬間、はっと息をのみ、あたしに見とれる。

「姫宮さん、今日も綺麗だね……」

そんなため息混じりの声さえ聞こえてくるほど。

あたしの名前は姫宮環(ﾋﾒﾐﾔ ﾀﾏｷ)。日本人とフランス人のクォーターである、高校2年生。自分で言うのもだけど、あたしは、綺麗。
ぱっちりした大きな二重まぶた、焦げ茶色の瞳、ウェーブのかかった長い茶髪、先生も一目置く頭脳。
あたしが街を歩けば皆が振り返る。もらったモデルとかのスカウトの名刺なんて数えきれない。ホワイトデーも、話したこともない男性からお菓子をいただいたりする。


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□栞

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