9.11の真実〜ロシアの崩壊〜

 .第12章 ナチスの遺物  1/6

 「この物質は・・・結論から言うと、『不良品』『失敗作』と表現するのが妥当です。」
さっそくレイがリトミネンコに説明をはじめる。

「というと?」

「具体的には、原子爆弾を精製するときにウラニウムを圧縮して、質量を大きく縮めるわけですが・・・。ナチス時代にこの精製研究中に発生した物質がUN63です。ただ、この物質は当然のことながら(失敗作だったので)ゲシュタポの手によって処分された、というのが、私の父親の話だったのです。」

「結局使い物にならなかった、というわけですな。」

「ただ、私がここに来て研究を進めるうちに、この物質には特殊な性質があることがわかったのです。」



-82-
前(*)/(#)次
⇒しおり挿入
/104 ページ




[編集]

戻る