DV、夜職、自殺、幸せ、不妊。
[幸せ](1/39)
解散し、家に帰宅してからも
興奮冷めやらぬ中タケマサくんと私は
朝の四時頃までラインをし続けた。
「ほんまに幸せ!!
海行ってよかったーまじで(T . T)」
「おれもめっちゃ幸せやし!
ホンマみんなに感謝よな!」
「うん、感謝するほんとに
はよお母さんと妹に弾丸トークしたいのにみんなこの時間寝とるけん明日が待ち遠しい、、」
「お父さん、お母さんによろしく言うてな
いっつも遅くに帰らせてすみませんって」
「ゆっとく!!」
「おれも母さんに報告しようか、、、、。笑」
そんな話をしながら、次の日も仕事のあるタケマサくんは眠りにつき、有給を取っていた私はそのまま他の友達やいとこたちにラインを送って彼氏ができたという報告をして回った。
別れた時に間に入ってくれた従兄、反抗期に一番話を聞いてくれていた従姉、海に一緒に行った友達、振り回し続けても仲良くしてくれていた高校の友達、ご飯が食べれない高校時代に通い詰めたたこ焼き屋の店主、辞めてもずっと心配してくれていた大学の友達、三浦大知をキッカケにツイッターで仲良くなってライブにも一緒に行くようになった友達、夜の世界を一緒に生き抜いた仲間、タケマサくんと遊ぶ日にリアルタイムでタケマサくんの話をして一緒に盛り上がっていた職場の同期、今までの私を知る全ての人に報告して安心してもらわなければと思った。
タケマサくんなら、
見たらわかる、優しい奴や
と誰もが言ってくれるという自信があった。
朝の六時前にラインをしたにも関わらず起きていたのは海に一緒に行った友達だった。
「あすかがしあわせそうでほんまに嬉しい
泣かしたらぶっとばすって言っといて(笑)
でもタケマサくんならあすかと付き合うの許す」
合気道をする友達のぶっとばすは妙に現実味があった。
後からタケマサくんにそれを伝えると、
「よかった
ぶっとばさんといて笑
大切にするから」
と返ってきた。
大切にするからッッ
キュンッッ!!!!(乙女が完成した音)
その日は短大の友達とランチに行くために有給を取っていて、その友達にはラインではなく直接報告した。
その子は、まだ私がDV男と付き合っていた時に学校で初めて泣いた日、ラインで長文メッセージを送って来てくれた子だ。
別れた時も、「またあすかちゃんと学校に行けるようになって嬉しい」と言って泣いてくれた子。
その子も、
「ほんま大切にせんかったらぶっころす」
と言いながらお洒落なカフェランチを食べていた。
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