▼ 第三章[出会い](1/22)
あたしは着替えを済ませ、制服をクローゼットの中にしまい、椅子に腰掛けた。
「ふぅ…疲れたぁ〜。夕飯、何にしようかな?」
確か冷蔵庫に塩サバが入ってたな
うん、今日は塩サバと、お味噌汁と、納豆にしよう
そうと決まれば急いで準備しなくっちゃ!
利彦叔父さんがお腹減らしちゃう。
両親が海外へ行ってから
あたしは毎日、隣の南部医院の院長である、お母さんの弟、南部 利彦(ナンブトシヒコ)叔父さんと、夕食を共にしている。
台所へ向かうため
立ち上がった時だった。
−ガタッ!ゴトン…−
クローゼットの中から大きな物音。
「なっ!…何!?」
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