東方 幻想龍戯 〜Awakening of the Calamity Doragoon〜

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「最近、蒸し暑くなってきたわね〜」

「もうすぐ初夏だしな、そりゃあ暑くもなるぜ」

「このところは異変も無し、平和かつ暇よね〜」

「おいおい、退屈してんのか?」

「う〜ん、ちょっとね」

「んなこと言って、いざ異変が起きると面倒くさがるくせに」

「まぁ、ね…でも、こうも変化に乏しい毎日だとね――っ!?」

「おいどーした、黒光りのGでも見つけたような顔して」

「博麗大結界が…って、あれっ?」

「大結界がどうしたってんだよ」

「破られた…気がしたんだけど…何も起きないわね」

「んじゃ気のせいだろ、人騒がせな奴だぜ」

「…そうね、それならいいけど…」

「引っかかる言い方するなぁ、何だよ?」

「…なーんか、嫌な予感がするような…」

「考え過ぎだって。大結界を破るとか、普通に不可能だろ」

「それもそうよね…私の勘も、絶対じゃないし」

「…しっかし、相変わらず客のいない神社だな、ここは」

「うっさいわね! あんたみたいのがたむろってるからでしょ!」

とある初夏の日、とある神社での会話。




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