東方 幻想龍戯 〜Awakening of the Calamity Doragoon〜
0:prologue (1/1)
「最近、蒸し暑くなってきたわね〜」
「もうすぐ初夏だしな、そりゃあ暑くもなるぜ」
「このところは異変も無し、平和かつ暇よね〜」
「おいおい、退屈してんのか?」
「う〜ん、ちょっとね」
「んなこと言って、いざ異変が起きると面倒くさがるくせに」
「まぁ、ね…でも、こうも変化に乏しい毎日だとね――っ!?」
「おいどーした、黒光りのGでも見つけたような顔して」
「博麗大結界が…って、あれっ?」
「大結界がどうしたってんだよ」
「破られた…気がしたんだけど…何も起きないわね」
「んじゃ気のせいだろ、人騒がせな奴だぜ」
「…そうね、それならいいけど…」
「引っかかる言い方するなぁ、何だよ?」
「…なーんか、嫌な予感がするような…」
「考え過ぎだって。大結界を破るとか、普通に不可能だろ」
「それもそうよね…私の勘も、絶対じゃないし」
「…しっかし、相変わらず客のいない神社だな、ここは」
「うっさいわね! あんたみたいのがたむろってるからでしょ!」
とある初夏の日、とある神社での会話。
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