終わらない恋 パート3 1 / 12


その日の夜、私は夏喜に電話をかけた。



「来週の日曜日、休みがとれた。久しぶりに遊ばないか?」



夏喜はこう答えた。

「いいわよ。」



こうして私は約5年ぶりに夏喜とデートをすることになった。



あの頃は、とても近い関係だったので分からなかったが、デートとはこれ程心踊るものだったのかと思った。



夏喜とのデート…


(どんなプランでいこうかな。)



そう考えていると夏喜から電話がかかってきた。


「悟がよりを戻して欲しいって電話が来た。佳那汰も好きだけど、悟も忘れられない。ごめんけど、悟とよりを戻すわ。」



一瞬、何を言っているのか訳が分からなかった。


私は「わかった。」とだけ伝えて電話を切った。


(悟、何を考えているんだ!)


私は心底悟を憎んだ。






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