復讐の道を歩むポケモントレーナー
[第10話 願いを叶える2003 ](1/7)
孤児院にて


この日は七夕である。




「この子達の願い、叶えてあげたいな。でも私は只の人間だからそんな事は出来ない。でもこの子達の願いが叶うのが、私の願いです。」





と空を見上げながら呟くの女性はおそらく孤児院の先生。





そんな中、






「願いを叶える力をくれてやる。お前に拒否権はない。」




と言い、



【ジラーチィ!】


禍々しいウォッチを起動させて、その女性の体に埋め込んだ。




「キャー!?」



その後、その女性は倒れた。



























ロイヤルナイツ本部



「アルファ。少し良いか?」



とオメガ義兄である大雅に言われた。




「どうした?」



「気になることがあってな。」



「気になること?」




「ああ。お前は確か孤児院にいたんだよね?」




「ああ。」



「その孤児院の名前とかって覚えてる?」



「確か流星塾だった、かな。」



と俺が言うと



「流星塾、か。」



「そこには願いが叶うとかいう都市伝説的なのは無かったのか?」




「そんな事は無かった筈だが、どうしたんだ?」




と聞く。




「ここ最近で流星塾に通ってる子達の願いが叶いまくってるらしいんだ。」




「へぇ。どんなのがあるんだ?」






どうせ、なんかの大会で優勝したとかそんなレベルだろうと思っていた。



しかし大雅の口からは





「軽いものでは片想いの人と恋人になれた、ポケモンが強くなったとか、体の弱かった子が病気にかからなくなった。それならロイヤルナイツも特に問題視はしない。寧ろ病気にならない事に至っては、とても喜ばしい事だ。問題はここからだ。」



と、一区切りして、




「死別した家族との再会。」




「そう、か。じゃあ大雅は。」




「うん。モワとアナザーレジェンドポケモンが絡んでると思う。死んだ人間を蘇らせるなんて芸当ができるのは、俺の知る限りそれくらいしかない。」



と言った。


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