復讐の道を歩むポケモントレーナー
[第6話 VS 2012 2004](1/4)
蓮視点
俺は今、寮の部屋にいた。
「ふぅ。まさか行方不明になってた先輩達が全員、反転世界にいたとは。」
そう、行方不明になってたのは黒騎だけではなかった。
俺はその報告書をを作成していた。
「…彼らの証言から、アイツらにボコされそうになった時に、突如、そのゲートが開いて受けるのを免れたって言ってたな。…まさかギラティナはこれを見越して…?」
と思いながら、引き続き作成していると、
「…アルファ!」
「うぉっ!?…誰だ…ってアルフォース、そしてジエスまでどうした?」
声のした方を見ると、我らが担任の坂田蒼ことアルフォース、そして同僚で俺、オメガと並ぶXランク所持者であるジエスがいた。
…ここ、寮だよな?
「大変よ。ロードナイトとエグザがあのウォッチの力を暴走させてアナザーレジェンドポケモンになったわ。」
ちなみに話し方から分かる様にジエスは女性である。
「マジかよ…ロードナイトとエグザがアナザーレジェンドポケモンになったって事は…、アナザーキュレムとアナザーレックウザ、か。だから妙に冷えてて、乱気流も出現してるのか。つーかジエス、お前極秘任務中じゃなかったか?」
と俺が言うと、
「それは終わったわよ。それと、あの連中の事も調べたわ。それを纏めたものを後で送っとくわ。」
ジエスの極秘任務、それは金の腕時計の連中にスパイとして潜入捜査だった。
この内容を知ってるのは指示したロイヤルナイツのボスであるアルセウス、同じく極秘任務中心のデュナス、2代目スレイプ、そしてXランク所持者である俺、オメガ、ジエスのみである。
「!…サンキュー。」
「それより行くぞ!被害を最小限にするぞ!」
とアルフォース。
ったく、教師の時もその態度にしてくれよ。
そして、
(俺もこの力を使う時がくるのか…。このウォッチを…。)
俺の手にあるのは白がベースで蒼い炎が燃え盛る様な模様が描かれていて、2010と書かれているウォッチ。
と思いながら俺はアルフォース、ジエスの後を付いていった。
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