晴れ、時々
イケメンは何やっても許される (1/6)



その後、津久井との付き合いはなんだかんだずるずると続いた。
といっても1週間程だが。

行くところ行くところに先回りしていると言うストーカー並みの津久井の行動力に俺が折れただけだが。

朝起きては「友達になろう」だの、

トイレに行っては「友達になろう」だの、

購買に行っては「友達になろう」だの。

とにかくうざかった。


だが、俺としては友達になる気なんて無かったから

嫌々、「知り合いからなら」と言ったら、

津久井は満面子の笑みで「よろしくお願いします」なんて言ってきた。



いや、よろしくしたくねえし。

つうか、なんで俺に引っ付いてくるのだろう。

俺じゃなくても回りには真面目なやつ居るし、あのとき、保健室でいった言葉を聞いてしまってから、妙にやりずらい。

俺からすると真っ正面から言うのは当たり前だと思ってる。

駄目なことは駄目だし、嫌なことは嫌だから。

だから友達って自体、

俺というものを理解してくれた奴の自体、

俺は今までに本当の意味で"九十九"しか居ない。



それは今までそうだったし、これからも変わらないって思ってた。








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