記憶探偵
[不審者との鬼ごっこ2](1/1)

外に出て辺りを見回す。不審者らしき人は見つからない。

「おい、あれ見ろ」

向こう側の校舎の一番端っこの教室の窓が空いている。そこで先生と女子生徒らしき人が何か話していた。

「あのーすみません。もしかして不審者見た人?」
「おい!なんでお前らここに「どこにいたの?そいつ」
先生をガン無視して話し続ける浅井。

「着替えようとして教室入ったら、全身真っ黒な人がいて......ビックリして叫んだらすごい勢いで窓から.......」

「どっちに逃げた?」
「あっちです」
彼女が指を指したのは、運動場へ繋がる道。

「あんがと!」

一言そういうととっとと走っていってしまった。

「ちょっ待ってよ!」
「おいどこ行く!!」

先生ゴメンね。お説教は明日でお願いします......



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