記憶探偵
[始めての事件?10](1/1)

4時25分  東門到着。浅井と私は柱の陰から見守ります。

「おい佐藤来たぞ!」
「やっちまえ佐藤!」

いつの間にかあいつら4人が、反対側の柱でコソコソやっている。てか4人も隠れられないだろ。何がしたいんだ?

4時28分  本江さんがこちらへ来るのが見えた。

「来た!来たよ浅井!」 
「うるさい。ばれるだろうが」

そしてついに.....
「あのっ」 
「....なぁに?」
2人が接触した。

「実はその....前から好きでした!だから付き合ってください!」
よく言った!男だぞ!

以前から佐藤君は引っ込み思案というか、どこか弱々しい面があった。背はちっちゃいし、サラサラした髪、パッチリとした目で、女の子と間違われることもあったらしい。それがなんであんなやつらと一緒に行動しているのか?よくわからないものだ。

その佐藤君が今、勇気を出して告白した。果たしてどうなる??

しばしの沈黙の後、本江さんが口を開いた。


「嫌よ」


やはりだめか......


「もしこれが罰ゲームならね?」




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