4時25分 東門到着。浅井と私は柱の陰から見守ります。
「おい佐藤来たぞ!」
「やっちまえ佐藤!」
いつの間にかあいつら4人が、反対側の柱でコソコソやっている。てか4人も隠れられないだろ。何がしたいんだ?
4時28分 本江さんがこちらへ来るのが見えた。
「来た!来たよ浅井!」
「うるさい。ばれるだろうが」
そしてついに.....
「あのっ」
「....なぁに?」
2人が接触した。
「実はその....前から好きでした!だから付き合ってください!」
よく言った!男だぞ!
以前から佐藤君は引っ込み思案というか、どこか弱々しい面があった。背はちっちゃいし、サラサラした髪、パッチリとした目で、女の子と間違われることもあったらしい。それがなんであんなやつらと一緒に行動しているのか?よくわからないものだ。
その佐藤君が今、勇気を出して告白した。果たしてどうなる??
しばしの沈黙の後、本江さんが口を開いた。
「嫌よ」
やはりだめか......
「もしこれが罰ゲームならね?」