5分後浅井が帰ってきた。
「どこ行ってたのよ」 「先生、テニス部顧問の」 「なんで?」 「前にテニス部の予定を聞きに来たやつがいないかを聞いて来たんだ。」 「そしたら案の定いたよ。3日前に河崎ってやつが」
「河崎!」
間違いない。あいつらの内の一人である。
「しかもご丁寧に本江のことも聞いたらしい。部活の出席状況とかね」
これでほぼ確定だ。
あらかじめ予定を聞いておいて、今日部活が無いこと知り、作戦を実行したんだろう。いつまでも告白しない佐藤君をみて強引に告白させようとしたらしい。
「あいつらに言うんじゃ無かった........」
「あ。てことは認めるんだね。好きってこと」 「いやっ、違っ」 「いいからもう認めなさい。好きなの?どうなの?」
もう言い逃れできないと諦めたらしい。佐藤君は大声で叫んだ。
「ああそうですよ!好きですよ!悪かったですね!」
その時だった。
ガタンッッ