「んで誰に告白するの?」
「え?言わなきゃダメですか?」
「だってその娘が誰かわかんない限りこっちだって相談乗りようがないじゃん。」
「でもさ......大きな声で喋ってたんだろ?
もう聞こえたんじゃないか?そいつに」
「それはないよ。だって彼女は教室の一番端だし、僕達と正反対だったし」
「よし中村、お前のクラスの一番端の席でこいつと正反対の席のやつ誰だ?」
「あっしまった!」
さすがです、師匠。人を自爆させるのうまいですね。怖いです。
「えーっと確かね.....」
窓側の一番後ろだから......
私の頭に、眼鏡をかけた真面目そうな女の子の顔が浮かぶ.....
「えっ?マジで.....?」