記憶探偵
[始めての事件?](1/1)

ある日のこと。

「って事でジャンケン負けたら罰ゲームな?」

「罰ゲーム?」 

「そーだな....んじゃクラスの女子一人に告白にしようぜ!」

うるさいなぁって心の底から思う。あいつら五人組はいつもそう。先生の話など全く聞かずにしゃべりまくる。


「でも......「いくぞー!じゃーんけん......」
      「ポン!」


あ、負けた。五人組唯一の常識人の佐藤君。四人パーで、彼だけグー。一番乗り気じゃなかっだけにかわいそう。


そんなことをしている間に帰りの会は終了。先生の話を聞きそびれてしまった。



私たちの高校、C高校にはある変わった部活がある。

新入生に配られる『部活紹介冊子』の一番最後のページの一番下。

『探偵部』

とだけ紹介されている、小さな部活だ。
探偵なんて小学生じゃあるまいしと思うかも知れないが、しっかりと毎日活動している。
そして私は探偵部の部長として日々生徒の悩みを解決しているだ!



ガララッと部室のドアを開ける。一応部室だってある。ただの倉庫だけど。

「遅い」 

「ご、ごめん」

探偵部にはもう一人部員がいる。

 浅井 健一 (あさい けんいち)

基本は無口でクールだが、ある特別な才能がある。それの紹介はおいおいしていくとしましょう。


正直部室に来たところでやることもない。浅井は無口だし、依頼も滅多に来ない。来たとしても落とし物の捜索程度。なくてもいいんじゃないか?この部活。


その時、
「あのーすいません。ちょっといいですか?」



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