畜生道
[男の手記](2/5)
しかし私は天地神明に誓ってもいいですが誰よりも妻と息子を愛しておりました。
だから妻と息子を殺した今は私自らが犯した罪の重さに震えながらノートに書き残しています。
ああ……神よ……妻と息子を殺した私をお許しください。 私は殺人を犯しましたがこれは仕方のないことだったのです。
そう、私は知ってしまったのです……。
恐ろしい事実を……。
このことを知っては私はもう生きていくことは出来ないのです。
天国にいるお父さん……お母さん……。
あなたの息子はとんでもないクズです。私ももうすぐあの世に行きますがこのような罪深き私をどうか息子だとは思わないでください。
最後に、私の犯した罪について告白させていただきます。
この罪のことを告白するには二十数年前まで遡らねばなりません。
あの頃私は大学生で友達と麻雀に明け暮れ、食費も遊ぶための金に使うために節約するという生活を送っていました。
……そんなある日のことでした。 私の友人のAが私にいいバイトがあると話を持ちかけてきたのです。
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