彼女の死 故に
[02 石田 咲](1/12)
そして、いつも通りの朝が来る。

ベッドから立ち上がると足元に転がるのは血のついた服。
昨夜、風呂に入っている間に洗濯したが血のシミが取れずに断念した。

1Kの部屋の隅にあるのは、ある女子の頂。
あと何個クーラーボックスが増えるのか不安だが、目的のためならば、辛抱しなければならない。

俺は何時ものように、冷蔵庫から冷凍食品のチャーハンを皿に盛り付け、レンジにいれて、テレビを付けた。
ニュースがやっていたが、あの事は恐らく出ないだろう。
目立たない故に、殆ど誰も入らないし、近くには何もない、
更地のみ。

でも、バレるのも時間の問題か。

ご飯を食べ、アルバムの写真を取り出した、次は『石田 咲』。
特に思い出は無い。

今回はクーラーボックスはいらないか。

机の引き出しからメモを取り出し、必要な道具を確認した。

今、買っとくべきなのはドラム缶だけ。

服を着替えて車に乗って、ドラム缶が売っているところに向かう。
予算は十分あるが、いつか、この財産も底をつくだろう。
まあ、親に借りれば問題ない。

そういえば、服も沢山買っとかなければ。


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