彼女の死 故に
[彼女の死 故に](1/1)
彼女の死 故に

1人の女は 骨になり 頂点を失った

1人の女は 動けず 叫べず 視覚を失った

1人の男は 縛られ 座り ダルマとなり 味覚を失った

1人の女は 囲まれ 溶かされ 紅蓮に包まれ 重いものを失った

1人の男は 動けず 大事な人に乗っかって 宙に浮き 聴覚を失った

1人の男は 食べれぬ物を 食べさせられ その場に残り 支える物を失った

1人の男は 原型を失くされ そのまま 包む物を失った

1人の女は 幾千の物を引き抜かれ 削られ 歩けず 鎖を失った

1人の男は 吊るされ 刺され 溶かされて
そのまま 守る物を失った

1人の男は 身体に痛みをぶつけられ 視覚を失い 紅い涙を流し 曲がった物を失った

1人の女は 逆さに吊るされ 痛めつけられ 交換所を失った

1人の女は 吊るされ 吐いて 戻されて 右を失った

1人の男は 吊るされ 電気が 身体を伝い 左を失った

1人の男は 殴られ 矢が襲い 再び殴られて 掴む道具の 片方を失った

1人の女は 金色の長い物を 燃やされて 食べて 食べて 掴む道具の 片方と 肝を失った

1人の男は 切られて 切られて 切られて 紅い物を大量に 失い 保存する場所を失った

1人の女は 剥がされ 切られて 体内に入れられて そこを殴られ 最後の道を失った

1人の女は 切られて 肉を食べ 吐いて 戻され 長い長い道を失った

1人の男は モノを切られて 食べさせられ 飲まされ 流し 長い長い道を失った

1人の女は クラスの手下を 食べさせられ 自分のモノと交換した

1人の男は 自分の 居場所から伸びる 紐を見つめ 迫ってくる恐怖に 怯えて 後ろの支える物を失った

1人の男は 透明なモノを飲まされ そのまま 後ろの支える物を失った

1人の女は 透明な液体を身体に撃たれ 身体の中に入れられて 守り支える物を失った

1人の女は 料理の如く 切られ 中まで傷つき 祖を失った

1人の女は 注射器から 異物を体内へ 体内を溶かされ 液体の製造場所を失った

1人の男は あらゆる所に 穴を 開けられ 先の頭も開けられ 体液の製造場所を失った

1人の女は 周りから疎外され 揶揄され 挙げ句の果てに 全てを失っい 天で 泣き続ける

1人の女は 新たな命を 食べさせられ 腹を溶かされ 栄養を渡すモノを失った

1人の男は 少しずつ 命を 削られて 失うのは一瞬で 何も失くさず 地の底に 堕ちて行く

1人の男は 大きな音と共に 命を落とし 島を失った

1人の女は 迫る恐怖に 怯えて 右の太い支えを失った

1人の男は 針地獄に飲み込まれた

1人の男は 親友と共に命を落とし 親友と共に 長い長い道の 始まりを失った

1人の男は 大きな 恨みを 抱え 自分を失った

1人の女は 回転する 恐怖に 怯えて 少しずつ命を削られて 曲がるところを守る物を失った

1人の男は 逃げれず 落ちる恐怖に 飲み込まれ 脇道を失った

1人の女は ダルマとなり 二回に分けて 分けられて 体液の製造場所と隣接する モノを失った

1人の男は 食べて 食べて 食べて 食べて そのまま 命を落とし隣接するモノを失った

1人の女は 締め付けられて 重いモノが落ちて 移動手段を失った

1人の女は 刺されて 叩きつけられ 命を守る物を失った



ある教祖は 失われたモノを授かり 周りのモノと共に 命を燃やし 海の底へ堕ちて行く 地よりも深く 地獄より深く...


1人の男の 寝床は何処へ 大事なモノを失い 我を失い 残すは己の命のみ 面を取れば 真実が見えてくる 己を汚し 人生の仲間を堕とし 人の思考を失った 汚れた 塊を 魂を 守り続け 今日も その世で 地獄の奴等を あざ笑う





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