探偵みたいな高校生達(TENTH CASE)
第2の被害者(1/11)
翌日、オレ達は第2の被害者に聞き込みに行った。
駿「……毎度のことだが、なんで当たり前のようにオメーらがいんだよ?」
オメーらとは……無論、藍と真子のことだ。今回は近場なのか、歩きだ。
藍「まあまあ。名探偵に助手は必要じゃん」
だからって……お前らは来なくていいんだよ。オレ達はそれぞれが探偵で、それぞれが助手なんだから……。
黒「そうだ!駿一くん、キミが頼んでいたものは調べ終わったよ」
頼んでいたもの……?
――ああ!江角の仕事の勤務先か。
黒「大正製菓の専務なんだって。えらい人みたいだよ」
駿「彼女に動機がある人は?」
黒「それが……2、3人あがったんだ。まずは社長の松永 裕樹(まつなが ひろき)。彼女とは過去に恋仲だったらしく、別れはしたけど、未だに松永はつきまとっていたらしい。2人目は同じ女性の田中 美嘉(たなか みか)。過去に男のトラブルがあったんだってさ。3人目が原西 俊也(はらにし しゅんや)彼女にたくさんの金を貢がされたらしい」
なんか……どれもくだらねえな。
駿「足立や上田に動機がある人に、共通点は?」
聞いてみたが、首を横に振られてしまった。
次「落ち込むのは……この第2の被害者から話を聞いてからにしようぜ」
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