探偵みたいな高校生達(TENTH CASE)
殺し(1/12)
『♪〜♪〜♪』
携帯の音で目が覚めた。もぞもぞと動きながら携帯を取り、時間を確認したらまだ7時だった。
『黒崎 勇警部』
これが表示されてなければ、間違いなく電話に出なかっただろう。
しかし、普通に出るのもつまらない。
駿「ただいまお眠り中のため、電話に出ることが出来ません。プーという発信音の後に、お名前とご用件をお話しください」
ふざけてみたが、帰ってきた言葉からオレはダッシュで着替えに向かった。
黒『ついに殺人にまで、及んだ!今から言うところに、大至急来てくれ!!』
――――――――――
歯を磨き、顔を洗って、髪を洗って服に着替えた。かかった時間はおよそ10分。
自転車に乗り、全力で黒崎さんの言った場所に向かった。今日は現場にすでに捜査に向かっているから、オレ達は各自で現場に行くしかない。
現場に行くのには、自転車と電車を利用したからだいたい1時間前後はかかった。すでにスーツを着た警官以外にも、オレと同じ服を着た子供が4人いた。
ちなみに、なぜオレと一緒かと言うと、頭の良い人はわかっているだろう。制服を着ているからなんだよ。
前に黒崎さんに「極力捜査には制服で来てくれ。一応正装でなきゃいけないから」と言われたからだ。なので、オレ達は出かけるさいに、必ずと言っていいほど制服を持って行く。
謎解きの時は制服だからだ。
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