⇒[別れ](1/6)
そんなある日
いつものように少女が少年と会っている場所へ足を運ぶと、少年の姿が掠れて見えた。
それはまるで、乱れた立体映像のように。
少女は目を擦り、もう一度少年の姿を見る。
少年はやはり少し掠れたままだった。
「あのね」
不意に少年が口を開く。
会ってこれまで聞いたことのないくらい真剣な音色で、ゆっくりと話し始めた少年の言葉を、少女はただ、耳を傾けることしか出来なかった。
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