CLASH 〜悪と闇〜
※[プロローグ](1/1)

平成XX年…

戦争を放棄して数十年が経った今も

核の三原則を唱えてからというもの
人の血、国の血を流すことのない
穏やかな国家を維持してきた"日本"は、その日の丸を平和の象徴として他国に向け掲げていた。

世の中の違反は"法"によって裁かれ、残虐な罪にはそれ相応の“罰”が待っている。

そうしてこの国の平和は保たれていた。

だが、平和ゆえに生まれる凶悪な犯罪

人の人権を尊重したことで人は規制された“自由”を手に入れ

自由になった国民は大切なモノを過去のものとしていった。

感情を抑えきれない者があっさり人を殺し

社会の裏では闇組織の存在やドラッグの密売、裏取り引きがビジネスとして当たり前に行われるようになっていた。

ヤクザ、マフィア、暴力団…

そんなダークな固有名詞が会話の中で容易に使われ、不穏な雰囲気の漂う世の中。

そして…
またこんな日本で今、自由ゆえの哀しい連続殺人事件が世間を騒がし始めていた…




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