(*:[険悪](1/6)
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1日なんて早いもんで、授業受けてたらあっという間に学校終了
まぁ、授業っつっても授業らしい授業はやらなかったけど、
それに、チャイムは結局一回もならなかった
する事なんて無いし
荷物を持って帰ろうとしたとき
『なぁ、時雨』
『あ?』
迅が自分の荷物を肩に掛けてトンッとぶつかってきた
『お前この後どーせ暇だろ?』
『ま、まぁ…暇って言えば暇だな』
『じゃあさ、桃衣の家行かね?』
『桃衣?』
『時雨ー!!?』
『ぅわっ!』
俺の背中に思いっきり突撃してきた永蓮が勢いよく会話入り込んできた
その後ろで困った顔をした榛名が控えめに顔をのぞかせた
『時雨と迅、桃衣んとこ行くの!?』
『行こうと思って誘ったとこだよ、永蓮もいくか?』
『行く!』
『なぁ、桃衣って誰だよ?』
『あぁ、そっか、時雨は知らねぇよな…桃衣は今風邪で休んでる奴だよ。西角桃衣(ニシカドモモイ)って言うんだ』
『へぇー』
この地域は変わった名前の奴が多いなぁと思ってると険しい顔をした永蓮と目があった
『永蓮、どうした?』
『え、や…時雨が桃衣ん家行っても大丈夫かなぁ…って、なぁ柚樹?』
『あー、確かにそうだね…桃衣ちゃん、初対面の人にはちょっと…ね、迅くん?』
『うーん、そうかぁ?案外大丈夫かもよ?なっ、時雨?』
『なぁ、さっきからなんの話してんだよ…』
まぁいっか、という永蓮の声とじゃあ行くか!という迅の声、さらには榛名に背中をポンッと押され、西角とかいう奴の家に向かい始めた
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