地図から抹消された村

(*:[学校](1/10)



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---――――ぐれ、時雨!!起きなさい!もう朝よっ』




『…っあ〜、朝かぁ…』







あの後、家に帰ってからやることをすましてすぐに寝た

いろんな事があって、疲れている体はすぐに深い眠りについた



…8時30分



昨日だって早起きだったんだからもう少し寝させてほしい




朝飯を求めて一階に行くと母さんがいすに座っていた。
俺が来るのを待っているようだ


先に食ってればいいのに…、と聞こえないくらいの声でつぶやいて顔を洗いに行った。





こうやって1日が始まるのは変わりない。けど、親父がいない







『母さん、親父は?散歩?』




『なにいってんのよ、お父さんは今日から仕事よ…帰りは遅くなるかもって』




『あ、そっか…』








もくもくと朝飯を平らげて、また2階にあがる








『3時に行くから、ちゃんと支度しときなさいよっ』



『へいへい』



『ちょっと時雨!!』



『なんだよっ!!』




『その「へいへい」ってゆーの止め…『はいはい!!わかったよ!!』…ったく」











朝からうるさい…

大体、俺の返事は昔からずっと「へいへい」だったんだ。今更言われても直るわけがない







部屋についてベットに身を委ねる

前までは学校だったこの時間…今は暇すぎて仕方がない



あっ、そうだ…






『散歩にいこう』







俺は着替えてからまた一階に行って、タンスの引き出しから地図を取り出し靴を履いた








『あら?出かけるの?』



『うん、ちょっと散歩』



『携帯持ってるでしょ?帰ってくる前に連絡入れてね』




『へぃへ……わかった…』




『最期の森には絶対近づいちゃだめだからね』



『わかってる。行ってきまーす』








誰がそんな奇妙な言い伝えのある森に行くかってんだ…






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