警視庁特殊部隊ティーンズ

[プロローグ](1/17)
「こんにちは。」

仙台市内にある、とある交番にいきなり入ってきたのは制服姿の女子中学生だった。

「なんです?」

交番に詰めていた若い警官が、怪訝な顔をして、その女子中学生を見た。時間はもう午後9時を過ぎていて、女子中学生が遊びまわっていいような時間ではなかった。

「あの…この辺に、韓国人の観光客の集団が来ませんでしたか?」

「はあ?アンタ何?この辺の子?いいから、早く家に帰りなさい。塾の帰りか何か?」

矢継ぎ早に言葉を投げかけて、警官は再び机の上に山積みになった書類に目を通し始めた。



- 1 -

前n[*]|[#]次n
/85 n

⇒しおり挿入


[編集]