彼の愛撫【1/2】
「男なら誰でも考えますよ。それが好きな女性なら、なおさらね」
わたしの胸を直に揉みつづけながら、桐原くんはにっこりと、愛しい人でも見ているかのような表情をしていた。
「んっ‥、す、好きな人…?」
熱く火照る身体と、ぼーっとする頭で必死に桐原くんのことを考える。
「えぇ。俺はあなたが、佐倉 優さんのことが好きです。初めて逢ったときからずっと‥」
え‥、と思うと同時に桐原くんの柔らかい唇がわたしの唇に優しく重なった。
「ん‥っ、桐原く‥んんっ!」
「佐倉先生‥、名前でよんで下さい‥」
どんどん激しくなるキスに、わたしの頭は思考停止してしまったのか‥。
「んふっ‥怜く、ん‥」- 10 - ⇒しおり挿入
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