化学室と意地悪な彼



彼の行為【1/3】





「どうして逃げるんですか?佐倉先生」



両腕をわたしの後ろの壁につき、逃げられなくした桐原くん。

いつものクールな彼からは想像できないような表情でわたしを見下ろす桐原くんは、面白いおもちゃを手に入れた子供のような、とても楽しそうな顔をしていた。



「ど、どけて‥」




呼吸が荒く、頬は上気している。
身体はとても暑くて、少し触れられただけでもピクッと反応してしまう。
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