異世界で俺は無となった
[異世界へ](1/7)
街行く人々に俺は呆れていた。
毎日、同じ時間に起き、同じ電車に乗り、同じ仕事をする。
何も疑う事なく、ルーティンをこなす人々。
ルーティンと聞けば、聞こえはいいが、ただ単に思考する事を放棄した人間の言い訳に過ぎない。
日々、改善修正していく事こそ、大切にするべきであり、生き残る者は、変化し続ける者だと、どっかのヒゲの長い爺さんが 言っていた。
冒頭で散々偉そうな事を言ったが、俺もそのルーティンをこなす人々の一部。
今もまさに、ルーティンの通りに、この人間という名のロボットを乗せる、電車というラインに載っている。
俺はいつも通りスマホで音楽を聞いた。今では、スマホ一つで何でもできる時代だ。
俺はスマホの動画サイトで音楽を聞いている
そのため、、、、
そう、これだ。トンネルにいつもイライラしてしまう。
俺はこうして、いつも目を閉じて音楽が流れるのを待つ。
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