地味系美少女の異世界転生録
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この世界での私、 フィオリオが6歳になった時、私は学校に通うことになった。
この世界の教育法としては、私の前いた世界と同じく6歳から15歳までは平民から王族まで身分は関係なく義務教育のようだった。
ちなみに、6歳〜12歳までは初等学院,13歳〜15歳までは中等学院,16歳〜18歳までは高等学院という風に呼ばれていて、私の前世の世界....地球の教育法とかなり似ていた。
.....いや、教育法だけじゃない。この世界は、驚く程私の前世で生きた世界に似ていた。魔法や超能力者、霊能力とともに科学が存在する事、ヨーロッパ風の街並みや文化以外はそのすべてがそっくりだ。ユキ=エダルーシアという名の私のいとこも、シャナ=フィン=エダルーシアという名の私の妹も、この国の国王、すなわち私の父も、王妃である私の母も....
あまりに似過ぎているの。前世での家族に、周りの人に
だって、ユキ君は地球での私のいとこの雪兄に、シャナは私の前世の妹,紗凪に、国王は前世でのお父さんに、王妃は前世でのお母さんに
皆みんな、よく似ていた。
もちろん、顔はそっくりでも、鼻の高さや髪色や肌の色、瞳の色は日本人のものとはかけ離れているけれど.....
それでも、これは果たして偶然なの...?私はそう考えずにはいられない。
でも、考えても考えても答えなんて見つからない。だから私はその事について考えるのをやめた。
「フィオリオ、遂に明日は初等学院の入学式だね。」
考えるのをやめソファーでくつろいでいると、この世界での私のお父さん...エダルーシア国の王様がそう言ってきた。
「うん。やっぱりきんちょうするよー。」
私がそう言うと、お父さんは私の目線の高さに合わせて屈む。そして
クシャっ
優しく、優しく...私の頭を撫ぜた。
「フィオリオなら大丈夫さ。自信を持ちなさい。」
「....うん!」
こうして、私は入学式の事を考えながらも安心して眠りに就いた。
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