俺の言い訳、私の嘘
★[俺の言い訳、私の嘘](4/36)
それからも俺は事ある毎に
そのバーへ足を運んだ。
モモはすっかり看板娘で
いつも一生懸命なあいつは
マスターにも常連客にも
すぐに気に入られた。
男の客の中には
明らかにモモ目当てで来店する奴も居て
カウンターを陣取り
仕事中のモモを口説く
バカ達を見ていると
腹が立った。
『モモ。』
平常心を装い
男の会話に割って入る。
『隆博さんっ。』
俺を見るや
名前の通り、頬を桃色に染め
恥ずかしそうに微笑むモモ。
わかりやすい。
あいつが俺に
好意をもってるのは既にわかっていた。
『おかわり、ちょうだい。』
ナンパ男も空気を読んだのか
すっかり大人しくなって
俺は男から少し離れたカウンター席に座る。
モモは首を傾けながら
真剣にビールを注いでいて
その仕草も
可愛いと思えた。
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