準備室の隣の部屋
[先輩と僕](1/19)





何もない平凡な日常が続いた。


時折鐘崎会長に会うけれど、しばらく化学準備室に行っていない。


このまま行かなくても……と思ったりもした。


けど、いつでも来ていいと言われているのに、行かないのは何だか待たせてしまっているように思えて仕方ない。


だから放課後、多少過保護になってしまった泉に、


「化学の先生に呼ばれた」

「遅くなるかもしれないから、先に帰ってて」


と告げて、僕は化学準備室へと向かった。










先輩



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