落ち着いてから部屋を出ると、辻本先生がギョッとした顔で僕を見てきた。
泣いた僕の顔は、それほど酷いことになってるんだろう。
先生にも説明しなければと思ったが、やっぱり、その……襲われたことを言うのは勇気がいる。
すると、鐘崎会長が、
「秘密にしてほしいことは黙ってくれるし、変に解決させようとしたりしないから心配ないわよ」
と言うので、僕はそれを信じて辻本先生にさっきの出来事を伝えた。
秘密の部屋