愛されたがり
[噂の彼](1/6)
「雄也。今日遊びたいなぁ」
「えー私と遊ぼうよー」
「エリは先週二人で出掛けたんでしょ。今日は私の番」
「むぅ。約束してないならいいんじゃんかー」
両隣に座る女の子達が俺を挟んで言い合う。
別に、俺としてはこのまま三人で出掛けてもいいんだけど二人に言っても却下されるんだろうなぁ。
まぁ 女の子にチヤホヤされるのが好きな俺からしたら今の状況はすごく嬉しい事なのだけど。
今はどちらが俺と放課後遊びに行くのか揉めているみたい。
そんな事でムキになってる女の子が可愛く思えて仕方ない。自然と頬が緩んでしまうのを感じながら、真正面にいた数人の女の子グループと不意に目が合ったので軽く手を振って見た。
「きゃー!!雄也くん今こっち見てたよ!」
きゃあきゃあ騒がられるのも悪い気はしない。
こんなんだからクラスの一部の男子に僻まれたり「チャラ男」だの「ヤリチン」だの次から次へとあだ名がつけられるんだろうな。
気にしてないし否定はしないけど。
だって俺女の子大好きだし。
女の子とセックスするのはほぼ毎日の日課のようなもの。気持ちいい事好きだし性欲は割と強めかも。
自分で言うのもなんだけど、ルックスには相当な自信がある。
この顔のおかげで小中高とモテモテ。
唯一欠点をあげるとすれば、身長が平均より低い事。
でもまぁ可愛がってもらえるからいいんだけど。
「ねぇ、どっちと遊ぶの??」
何も言わない俺に判断を委ねる事にしたらしい。
さぁて、どうしようかな。
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