ホストとキャバ嬢の恋愛事情。
[ヘルプとの出会い](1/7)
店休の日。
あたしは龍のお店に向かった。
1人で行くのは緊張してドキドキした(笑)
ドアを開けるとホストの人が「誰か指名かな?」って笑顔で迎えてくれた。
龍の源氏名は「龍鬼」とかいて「たつき」
「たつきくんでお願いします…」
少し待ってね、って言われたあと龍が来た。
まさかあたしが来るなんて思ってなかったみたいですごくびっくりしてた。
でも「どうぞ」って席まで案内してくれた。
最近まともに話せてなかったからちゃんと話せてよかったなって思った。 話す内容も一緒に住んでることがバレないように気をつけながらだったんだけどね。笑
龍はその頃にはもう指名本数No.2、売り上げNo.3の売れっ子だった。
だから被りが多かった。
話せたのは話せたけど「ちょっと待っててな」ってすぐ別の席に行ってしまった。
仕事だからしょうがないけどやっぱり寂しいなって思ってしまった。
別の席に行った龍を見てたらすごく楽しそうにしてて胸が苦しくなった。
頭ではわかってたつもりだった。この仕事をしてる以上ね。
でも実際に見ちゃうと実感するんだよね。
あー、嫉妬してる。こんな自分やだなぁって思っちゃった。
そんなことを考えてると
「しつれいしまーす」
1人のホストが来た。
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