ラブレイクアップ
[知らない人物からの連絡。](1/11)
◇◆◇
「それでさ〜央輝せんぱ、」
「ハイハイわかったから。」
もうその名前聞き飽きた。そう電話越しで六花に言われてしまった。
家に帰ってすぐに六花に電話したのに、バイトだったらしくて繋がらなかったから、バイト終わったらコーリングミー!≠ニ、疲れている六花に強制的に電話を掛けさせた。
「央輝先輩って、もしかしたら少女漫画から飛び出てきた架空の人なのかもしれない…!」
「ついに頭おかしくなった?」
私は割と真面目に話してるのに、塩対応な六花。お風呂はいるから切るね、と言われてプツンと切られてしまった。私まだバイバイ言ってない。
私もそろそろ後期試験のレポート課題進めなくちゃなぁ、とパソコンの電源をつける。見計らったように、ピコんと鳴るスマホは課題の邪魔をしたいのだろうか。
なんだか集中力が切れてしまった私は、立ち上がりの早いパソコンからスマホへと視線を落とす。
こんばんは。わかりますか?
画面に表されたメッセージは、シンプルにそう書かれてあった。
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