夏の終わり 僕の始まり
[消えた彼女](1/1)
僕らは彼女がいるはずの
噴水のある場所についた。
しかし、不思議な事にどこを探しても彼女の姿はなかった。
彼女を呼んでも返事はなかった。
彼女はいなかった。
僕と彼は必死で彼女を探した。
彼は必死で叫んだ。
涙を流しながら必死に叫んだ。
その彼の一生懸命な姿に
彼が嘘をついていないことを実感した。
じゃあなぜ?
一生懸命な彼の姿、
一途な彼女の姿、
どっちも本当で
そして、どっちも幻の様で
僕はわからなくなった。
必死に探す彼の姿を見て
僕は申し訳ないことをしてしまったと思った。
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