夏の終わり 僕の始まり
[不思議な彼女の想い](1/1)
このメッセージを見た彼女は
涙を流しながらその場にしゃがみ込んだ。

そうだったんだ。

彼女はうれしそうに、

そして、

少し悲しそうに泣いていた。

僕は思った。

彼が本当にいい奴で良かった。

彼が本当に彼女のことを思っていてよかった。

そう心から思えた。

しばらくして彼女は顔を上げた。

何かを決意したのか

安心したのか

優しく微笑み顔を上げた。

そして彼女は

ニコッと

笑みを浮かべて言った。

今まで本当にありがとう。
あなたのおかげで彼の想いを知る事ができた。それにメッセージ見る事ができた。
もう、何も思い残す事はない。
本当にありがとう。

その瞬間、僕の恋の悩みも、痛みも少し楽になった気がした。

こっちこそありがとう。

そして2人で顔をあわせて微笑んだ。

僕は彼女に行った。

早く彼に電話して
素直に謝って
早く仲直りしなよ。

そういうと。
彼女が少しうつむいていった。

ありがとう
でももういいの
彼の気持ちもわかったし
彼には幸せになってほしいから。

僕には彼女の気持ちが理解できなかった。

えっ?
どうして?
お互い愛し合ってるんだろう?
だめだよ諦めたら。
やっと分かり合えたのに、
これからじゃないか!

僕は必死で彼女にうったえた。

僕はどうしても彼女に幸せになってほしいと願った。そして、彼にも

この短い時間に

彼女の思いと彼の愛情、
お互いの優しさに触れ自分の痛みと向き合い
新しい道を歩く力をくれた2人に
どうしても幸せになって欲しかった。



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